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私、施主になりました!(6-2)

6-2天井高考

 人間にとって快適な天井の高さはどのくらいなのか。自分の家や部屋の天井の高さを意識しているか。いかがでしょうか。高い天井は人気があるが、メリットばかりなのかと気になる。そこで家の建築の機会に考えてみた。素人の感想と思ってお読みいただきたい。

 人間が立てなければ不便である。背の高い方やスポーツ選手が電車に乗る時に苦労しているのを見かけたり聞いたりする。もし自宅の天井が、頭がつかえる高さだったら何かの拍子にぶつかって頭痛や怪我の原因になる。また、背の高さギリギリでも開放感は得られない。個人の好みもあると思うが、居室の天井はやはりある程度高くないと困ると思う。しかし、色々な事情でそうそう高くはできないものである。

 天井が高いと開放感がある。ホテルのロビーやホールは大空間である。非日常的である。そして個人宅でも吹き抜けのリビングは人気があるという噂を耳にする。そういえば、50年ほど前、高校や大学の宿泊施設の天井がとても高かったのを思い出す。今でも豪農などの古民家では見かける。

 個人の住宅に話を戻そう。集合住宅では建設会社が決めて建築する。その高いことが謳い文句になることもある。そこで天井の高さの機能面から次のようなことを考えてみた。

1)部屋に物を置く場合
 天井が低いと書棚や物入等の背の高い家具が入らない場合がある。他方家具の耐震対策として天井と突っ張らせるタイプの倒れ止めの金具があるが、天井が高いと使えない場合がある。耐震のためには他の方法を用いることになる。

2)日常の作業や掃除
 掃除やカーテンの設置や置物を飾る時には天井が低い方が作業しやすい。天井が高い場合、踏台では間に合わず脚立や梯子にお世話になることがある。

3)実際の経験
 1990年頃建てられたマンションは天井高が234cmであった。その住み心地に特に不満は無かった経験から、現在の家の居間は約234cmになっている。前述の家で間仕切りにカーテンを吊ったが、上を向いての作業は素人には大変であった。

 2015年築のマンションは室内の高さがさらに高く260cmくらいあった。天井の照明器具の取り付けには脚立を利用した。入居者には高齢者もいたので電気屋さんに頼むしかなかったと想像する。高齢者が自分で脚立に登り落ちでもしたらそれこそ大変。天井が高いのは考え物とその時気付いた。

 子育ての現役時代、床面積が50~60m2の団地に住んでいたが、子供にベッドを与えても親は空間が柔軟に使えるふとんを敷いて寝ていた。子供が巣立ち4LDKの家に引っ越したが、家が広くなるとベッドかふとんかに関わらず、寝ている部屋の用途は寝ることと物の収納場所になった。するとそこでは起きて行動しない訳で天井は低くても一向に構わないことになる。その延長にカプセルホテルの発想が出てくるのかもしれない。寝ることだけを考えれば船や列車の2段ベッドはリーズナブルである。

 現在の寝室の天井高は建物の高さ制限など諸般の事情により215cm程度と低くなっている。ベッドを入れたが、寝るためには全く支障はない。小さい元気な子供がいる場合は天井が低いとふざけて跳ね天井に頭をぶつけるかもしれないが、その心配は今のところない。実際の部屋はほんの少し吹き抜けの部分があり、寝ながらの楽しい眺めになっている。

 個人的には、個人の家の天井高は、235cm前後が日本人にとって適当な高さなのかもしれないと思う。背の高い方はそれより高い方が良いのかもしれない。

(続く)

  • 2018.03.26
  • 田中

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