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私、施主になりました!(8-1完)

8 おわりに~「じっと黙って待つこと」

 家の建築は「じっと黙って待つこと」と理解できた。そうするときっと自分に合わせた良い家と巡り会えると悟った。そのためには信頼できる建築士と出会い、そしてライフスタイルについて時間をかけて聞き出してもらうことが重要であると思う。

 初めて家を建築するとわからないことばかりであった。また他人の家の建築では1棟の家をずっと見ていることはあまりやらないしできることではない。余程の暇人なら別と思うが。他人の家の建築はたまに通った時に今日は何々をしていたなどとチェックをするがすぐ忘れることだろう。

 家の建築期間は長い。私の場合、2016年11月建築会社と契約、2016年暮までに地盤改良から基礎工事まで、2017年1月下旬棟上げ、2017年6月入居と7か月かかった。その間写真を撮影し、それを見ることで思い出すことができるが、遠い思い出のように大方わからなくなっている。

 建築の素人の話を読んでいただいた方に感謝申し上げたい。「ありがとうございました。」素人の私が勝手なことを書いてきたが、プロの方々に素人の施主はいかに解っていないのかを知ってもらいたいとお話することにした。私だけが理解していないのかと自問するが、そうでもないだろうと思う。

 施主の話はあまり耳にしない。私が知ろうとしないだけだと思うが、短い話や宣伝には良い事ばかりである。建築の関係者に施主とのコミュニケーションの難しさをもっと知ってもらいたい。施主にとっては、それまで知らなかった住環境の情報が一度にどっと押し寄せ、選択を迫られるという状況に置かれる。どうしても情報未消化の状態でいる。日本各地で色々な条件が異なるが、宣伝に迷うことも多い。気候をはじめ人の多い所と少ない所、住まい方の違いなど・・・。間違った選択をしないよう指導することは重要と思う。特に知ったかぶりをする施主の扱いはさぞ大変なことだろう。

 専門家の方に、施主のニーズを聞き出してもらいたい。そしてそれに合わせた家造りをお願いしたい。施主の知らないことがあまりにも多く話しても理解できないかもしれないが、施主にとっては簡単に買い換えられない長く付き合う大きな買い物である。施主や家族に合った住環境を提供していただきたい。そして住む人を幸せにして欲しいと思う。

 建築士のお仕事、そして家の建築に関わる大勢の皆様の仕事は世の中のために役立っている。それに加え、将来に渡って住む人に良い住環境を提供する難しくとも夢のある仕事と思う。
(完)

  • 2018.04.03
  • 田中

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