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都道府県別木材生産量について2

[3] 2016年各都道府県の木材生産量(材積と産出額)
 これまで樹種別の各都道府県の木材生産量について取り上げてきた。各都道府県の特徴が見えてきたが、ここで2016年の木材生産量について話を進める。前掲の森林・林業統計要覧2018のデータを紹介する。グラフから紹介するが、木材生産量の多い県のデータ(表-7)は後の方で掲載する。
(参考:林野庁:森林・林業統計要覧2018)

3-1)全国の木材生産量について
 2016年の木材生産量の全国合計は2,066万㎥であった。図-16は都道府県別に多い都道府県から、50万㎥以上の生産道県、そしてその他20万㎥以上50万㎥未満の都道府県の合計、10万㎥以上20万㎥未満の合計、10万㎥未満の合計の割合を図示している。

図-16 2016年木材生産量ベスト12の割合

図-16 2016年木材生産量ベスト12の割合

 全国1位は北海道の330.7万㎥で、全国16.0%のシェアである。全国2位は宮崎県の198.2万㎥で、9.6%を占める。北海道と宮崎県で全国の4分の1が生産されている。全国3位は岩手県147.4万㎥、4位は秋田県の128.9万㎥で、以上の4道県が100万㎥以上を生産している。5位以下は、大分県、熊本県、青森県、福島県、鹿児島県、宮城県、愛媛県、高知県と続き、ここまでで12道県である。12道県が日本の66.9%の木材生産を行っている。そのうち北海道から青森県までの7道県が50%以上となっている。

3-2)全国の木材の生産額について
 材積と同様に、2016年の木材の産出額について図示したものが、図-17である。

 全国1位は北海道の345.9億円で、全国14.6%のシェアである。全国2位は宮崎県の212.7億円で、9.0%を占める。北海道と宮崎県で全国の23.6%と4分の1近くになっている。全国3位は岩手県142.0億円であった。4位以下は熊本県、大分県、秋田県の順で100億円以上になっている。7位以下は、青森県、鹿児島県と続き、8道県で全国の木材生産額の50%以上になっている。13位までは50億円以上の生産額となっている。

図-17 2016年木材生産額ベスト13と割合

図-17 2016年木材生産額ベスト13と割合

 木材生産の多い道県について見てきたが、2016年に20万㎥以上木材生産のあった道県の表を掲載する。木材生産量の多い順に木材生産量と全国シェア、木材産出額とその順位と全国シェアを示している。

表-7 2016年の木材生産量ベスト26と木材生産額(材積の多い順)

表-7 2016年の木材生産量ベスト26と木材生産額(材積の多い順)

3-3)木材産出額と木材生産量の関係について
 次に図-18を見てみよう。木材生産量の多いベスト26の道県について、木材生産額と木材生産量を無理に図示したものである。2016年の全国の木材の平均価格は木材生産額を木材生産量で除して求められる。2370億円/2066万㎥=11,471円/㎥である。生産量よりも生産額は平均的には15%ほど大きい値になっているはずである。

図-18 2016年木材生産量ベスト26の生産量と生産額

図-18 2016年木材生産量ベスト26の生産量と生産額

 図-18のように木材生産額と生産量は同じ傾向があるが、生産額が比較的多い県が見て取れる。木材の材積が多ければ収入も増えるが、樹種により、材質により木材価格の単価に差異があるのは当然のことである。

 既に紹介したようにひのきはすぎよりも値段がかなり高い時代が続いた。最近ではひのきの単価が下がり生産県では問題になっているが現状でもひのきの方が高価である。先に紹介したひのきの産地の木材生産額が高くなっている傾向は図-18でも見えている。

 他方、間伐などの適正な育林作業が行われてきた森林の木材や、節が出ないようにと枝打ち作業が行われた木材は同じ丸太であっても製材すると製品の品質が異なり、値段として当然評価して欲しい項目である。その場合どこの県のどこの地域の山から出材された木なのかは重要な情報になる。

 次回は分類1、分類2、分類3について話を進める。

  • 2020.03.13
  • 田中

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