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各都道府県の森林生産力~改めて各県の森林生産力を見て行こう7

3-1-7 福井県

[1] 福井県の森林
 福井県の森林面積は全国30位の31.2万haである。森林率は全国11位の74.5%で森林率から見て森林の多い森林県である。福井県の人工林面積は全国34位の12.4万ha、人工林率は全国平均が40.7%のところ、全国34位の39.9%と平均に近いと言える。水産業、農業が盛んである。関西圏に近い立地のため歴史の長さが感じられる。そして観光県であることから、森林の景観は大切にされたのであろうと考えられる。

[2]福井県の林業産出額と栽培きのこ類生産について
 福井県の林業産出額は2016年12.1億円(全国42位)、2017年14.8億円(全国41位)であった。全国の0.3%程度である。

 また福井県の栽培きのこ類生産額は2016年3.9億円(全国40位)、2017年5.3億円(全国38位)と少ない。福井県は栽培きのこ類生産を行ってはいるが、地元を中心に消費していると状態と考えられる。

 そして、福井県の林業産出額に対し木材生産産出額と栽培きのこ類生産額の占める割合は木材生産の方が多く、その割合は木材生産産出額が2016年66.9%、2017年62.8%であった。

[3]福井県の木材生産
 福井県の木材生産の特徴はすぎを主に生産している。福井県の木材生産の産出額は2016年8.1億円(全国38位)と少なかったが、2017年9.3億円(全国38位)と少し増加した。そして福井県の木材生産量は2016年8.8万㎥(全国38位)、2017年10.4万㎥(全国38位)と増加している。2017年の素材生産の樹種を紹介すると、すぎが9.3万㎥、その他ひのき、広葉樹、あかまつくろまつが少しずつであった。

 2016年は木材生産量が10万㎥未満であったため、MTANAKA方式都道府県森林生産力分類2016では分類5に入っていたが、2017年は分類3に入れることができた。

 福井県の人工林面積は全国34位の12.4万haと少ないことを紹介したが、2017年の人工林面積当たりの生産量は0.83㎥/haで、全国平均0.85㎥/ha程度であった。既述のように材積成長量との関係と考えると、福井県のこの数字は、木材生産だけでなく、環境の整備のために森林管理が重要である。

 福井県はあまり森林を活用していない状態と言える。広域の木材関係の産業を作ることは難しいが、現在の資源を活用し、周辺の木材生産が盛んな県と協力して、産業として森林の整備ができる可能性があると考えられる。

  • 2020.07.18
  • 田中

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