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東北地方各県の森林生産力を見て行こう47

3-7東北地方
 木材生産の盛んな地方は北海道地方、東北地方、九州地方であるが、その一つの地方である。東北地方の各県の森林の産業は21世紀の今日的には盛んである。東北地方6県の内、MTANAKA方式都道府県森林生産力分類2017の分類は次の様である。分類1-1には岩手県と宮城県と秋田県と福島県の4県、分類1-2には青森県、分類2-1には山形県である。

 東北地方の各県は素材生産量が多い。また、栽培きのこ類生産は6県の内5県が20億円以上の生産を行っている。分類1-1の県は栽培きのこ類生産が多いと共に、木材産出量が多く50万㎥以上の県である。分類1-2の県は栽培きのこ類生産が少なく、木材産出量が多く50万㎥以上の県である。分類2-1の県は栽培きのこ類生産が多く、木材産出量が20万㎥以上50万㎥未満の県ある。

 東北地方の各県は森林に関わる産業が元気である。2017年の素材生産量の多い順にそれぞれの県の特徴を紹介していく。

 なお、表3-7に2017年の東北各県の森林生産力に関するデータを掲載している。

表3-7 2017東北地方森林生産力データ

表3-7 2017東北地方森林生産力データ

参考文献:林野庁「森林統計要覧2019」

3-7-1 岩手県

[1]岩手県の森林
 岩手県の森林面積は全国2位の117.1万haで北海道に次いで多い。森林率は全国7位の76.7%で森林県である。そして岩手県の人工林面積は全国2位の48.9万ha、人工林率は全国平均が40.7%のところ、全国32位の41.7%と少し高くなっている。

 岩手県は県の面積が広く、個人的には行く度に森林の広さに感心してしまう。

[2]岩手県の林業産出額と栽培きのこ類生産について
 岩手県の林業産出額は2016年201.5億円(全国5位)、2017年197.3億円(全国5位)であった。全国の4.3%と4.4%である。

 次に岩手県の栽培きのこ類生産額は2016年49.6億円(全国11位)、2017年41.4億円(全国14位)である。岩手県は栽培きのこ類生産を盛んに行い生しいたけの生産が多い。その他森林から採取するまつたけの生産が全国1位である。

 そして、岩手県の林業産出額に対し木材生産産出額と栽培きのこ類生産額の占める割合は木材生産の方が多く、木材生産産出額が2016年70.5%、2017年74.6%と多くなっている。

[3]岩手県の木材生産
 岩手県の木材生産ではすぎやからまつの生産が多いが、広葉樹も多いことが特徴である。

 岩手県の木材生産の産出額は2016年142.0億円(全国3位)、2017年147.1億円(全国3位)で、木材生産量は2016年147.4万㎥(全国3位)、2017年148.9万㎥(全国3位)であった。2017年の素材生産の樹種を紹介すると、すぎが70.0万㎥、からまつが29.6万㎥、広葉樹が28.1万㎥、あかまつくろまつが21.1万㎥、ひのきと続いている。

 岩手県の人工林面積は全国2位の48.9万haと多いことを紹介したが、2017年の人工林面積当たりの生産量は3.05㎥/haである。しっかりと木材生産を行っていることがわかる。厳しい気候の中森林を育ててきている。からまつや広葉樹が多いことは岩手県の特徴である。

 岩手県は分類1-1に入っている。生産量は少ないが漆の生産も知られている。

(続く)

  • 2020.09.20
  • 田中

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