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東北地方各県の森林生産力を見て行こう53

3-7-7 東北地方の6県の特徴
 東北地方の6県のデータを見てきたが、各県がそれぞれの産業で元気に活動していることが見られた。東北地方は栽培きのこ類生産も木材生産も盛んである。それぞれに分けて見て行こう。

1)栽培きのこ類生産は山形県、秋田県、岩手県、福島県、宮城県が多い。
 表3-7に示すように、全国10位から18位である。その他まつたけ、山菜その他森林からの生産物も多い。今後も産業として続けて行ってほしいものである。

2)木材生産はどの県も多い。
 岩手県は年間生産量が150万㎥弱、秋田県は130万㎥弱、青森県と福島県は80万㎥台、宮城県は60万㎥弱である。ここまでの5県は50万㎥以上である。そして山形県は40万㎥弱である。

 東北地方はどの県も広い。また産出される素材の樹種はこれまでに紹介したが、東北地方全体を見ると、2016年2017年は約70~72%がすぎで、12~13%が広葉樹、8%前後があかまつくろまつ、7%強がからまつ、そしてひのき、その他各1%弱である。

 色々な条件がある中、現在の生産量は森林生産力と評価できる。一つの条件を変えることは可能であっても、それが長期に増産へと作用するか否かはやってみないとわからないと考えられる。

 ICT活用が進めば、各県の森林の資源調査結果を基に生産計画を立てることが可能になる。そして隣県と協力し合えばさらに発展する可能性がある。地域の地元の方々が中心になり21世紀の産業を作っていくことによって森林に関わる産業を今以上に育てられることが期待される。

 東北地方の各県は人工林が多く、紹介したように人工林面積当たりの素材生産量は1.94から3.09㎥/haである。計画的に伐採を行えばまだ余裕があり、将来にわたって持続可能な経営ができると考えられる。
 
(続く)

  • 2020.09.26
  • 田中

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