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北海道地方の森林生産力を見て行こう54

3-8北海道地方
 木材生産の盛んな地方は北海道地方、東北地方、九州地方であるが、北海道地方はその一つの地方である。北海道は面積が広く、全国の森林面積の22%が北海道に存在している。何度訪問しても新たな発見があり、季節によっても異なった場面を見ることができる。

 学生時代の富良野の大学演習林で見た広葉樹林の素晴らしさ、その後すぎの北限の道南地方の人工林、また知床国立公園など。何をお話しても適切な説明にならないと観念して、林業産出額全国2位北海道については数字の上での森林生産力を紹介するに留める。

 北海道は、MTANAKA方式都道府県森林生産力分類2017の分類1-1である。分類1-1は栽培きのこ類生産が多いと共に、木材産出量が多く50万㎥以上の都道府県である。
 なお、表3-8に2017年の北海道の森林生産力に関するデータを掲載している。
参考文献:林野庁「森林統計要覧2019」

表3-8 2017北海道の森林生産力データ

表3-8 2017北海道の森林生産力データ

3-8-1 北海道

[1]北海道の森林
 北海道の森林面積は全国1位の553.8万haである。森林率は全国21位の70.6%の森林県である。そして北海道の人工林面積は全国1位の147.5万haと多く、人工林率は全国平均が40.7%のところ、全国43位の26.6%と少ない。

 北海道の気候は亜寒帯にも属し、森林の4分の1が人工林になっていることは先人の努力の結果と評価できる。

[2]北海道の林業産出額と栽培きのこ類生産について
 北海道の林業産出額は2016年456.7億円(全国2位)、2017年476.5億円(全国2位)であった。全国の9.8%と10.5%と大きな数字である。

 次に北海道の栽培きのこ類生産額は2016年107.5億円(全国3位)、2017年112.2億円(全国3位)である。北海道は栽培きのこ類生産を盛んに行い、生しいたけは全国2位、まいたけは全国5位、えのきだけは全国4または5位、なめこは全国5位と多種類生産している。

 そして、北海道の林業産出額に対し木材生産産出額と栽培きのこ類生産額の占める割合は木材生産の方が多く、木材生産産出額が2016年75.7%、2017年74.3%と多くなっている。

[3]北海道の木材生産
 北海道の木材生産はからまつ、えぞまつとどまつ、広葉樹の生産が多いことが特徴である。すぎも生産している。

 北海道の木材生産の産出額は2016年345.9億円(全国1位)、2017年354.0億円(全国1位)で、それぞれ全国の14.6%と15.9%であった。また北海道の木材生産量は2016年330.7万㎥(全国1位)、2017年339.3万㎥(全国1位)で、それぞれ全国の16.0%と15.8%であった。2017年の素材生産の樹種を紹介すると、からまつが157.1万㎥、えぞまつとどまつが109.0万㎥、広葉樹が60.2万㎥、すぎが9.8万㎥、その他針葉樹3.2万㎥と続いている。

 北海道の人工林面積は全国1位の147.5万haと多いことを紹介したが、2017年の人工林面積当たりの生産量は2.30㎥/haである。しっかりと木材生産を行っていることがわかる。亜寒帯の北海道は樹種にも特徴がある。厳しい気候の中森林を育て、森林に関わる産業を育ててきている。

 その結果、北海道はMTANAKA方式都道府県森林生産力分類2017では分類1-1に入っている。

 
 今回で、47都道府県の森林生産力の紹介が終了できた。読者の方、そして関係者のみなさまのお陰である。次回以降はMTANAKA方式都道府県森林生産力分類2017の活用方法他の話に移ろうと考えている。少し考えて発信を続けたいので暫しの猶予をお許しください。

(続く)

  • 2020.09.27
  • 田中

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